告白:7
「いや、やっばかった!!!!!」
興奮気味の私
「ちょっと豪華過ぎたな!」
同じく興奮気味の成ちゃん
私達は今、横浜ライブの帰りの車の中。
まだまだ冷めやらぬライブのテンションを抑えられずに2人で興奮しながらセットリストや参加アーティストについて振り返っていた。
~~~♪♪♪
そこに私が作ったカセットテープから曲が流れる
「タイムリー!!!!!!」
作った私のテンションが上がって、叫ぶ。
「え、なになに?なにこれ誰??」
運転しながらもテンションを合わせたい成ちゃんも叫ぶ。
「あー、いやーーー、これだー!!!」
曲に気が付いた成ちゃんは喜ぶ。
「♪♪Sweet sweet fantasy baby,when I close my eyes You come and you take me♪♪」
2人で声を揃えてテープに合わせてマライアキャリーのFantasyを歌う。
ノリノリ(死語?)だ。
大丈夫か、運転。
そんなこんなで、長いはずの道のりはずっと曲を2人で歌いながらノリノリで帰ってきたため、ちっとも長く感じなかった。
さすがに1時間近くそのテンションはキープ出来ないので、ちょっと疲れてきた私達は、ハッと気が付いた。
「なんか……腹減ったな。」
成ちゃんがつぶやく。
「あ、それ気が付いちゃった?」
「うん、気が付いちゃった。何も考えてなかった、どうすべ。」
「パスタからーめん!!」
「パスタは食べた気にならん!だからラーメンじゃ。」
そう言って笑いながら行き先を変えた成ちゃん。
何でか分からないけど、私は車に乗ってる時に成ちゃんがいきなり方向を変えるのが好きだ。
ハンドルを切る時に目が成ちゃんの腕と手に行ってしまう。
①成ちゃんの腕と手は私の理想。
「ねえ、成ちゃんって手と腕が良い感じだよね。」
私が唐突に言うと、成ちゃんは運転しながら腕を自分の前に尽き出して前方を見ながら自分の腕も確認した。
「そうかぁ~~?普通じゃんよ。」
「分かってないなぁ。腕も手も、血管が最高なんだよ。分かる?」
私は力説する。
「分らん。知らん!」
成ちゃんは照れたのか、ちょっとぶっきらぼうにそう言った。
赤信号で停まった瞬間、私は成ちゃんの手をぐっと掴んで手の甲をまじまじと眺めた。
「ほら!この、ここの血管!!」
お気に入りの血管(?)を指さしながら説明する。
「俺の手の事を俺に言われても…(笑)」
成ちゃんは笑っていた。
ねえ、もうこの感じって付き合ってるのと同じじゃない??
①成ちゃんの腕と手は私の理想。
└女性は男性の見た目の中でもパーツに拘りがある人が多いです。
男性の「ここが好き」という部位はありますか?(フェチがありますか?)
腕 48%
二の腕 27%
筋肉 24%
背中 19%
胸 11%
お尻 11%
引用:『ウーマンエキサイト』
見てください、この圧倒的な腕人気!!!!!
しかし、筋肉質なら好かれるというわけではないのが「腕」の好みだと思うので、鍛えるだけではどうにもできない場合も…。
本編に出てくるように、血管が好きな女性も多いです。
男性でも女性の好きなパーツがある人は多い様なので、狙っている相手の好みのパーツを探ってその部位のケアに集中するのも、効果的かもしれないですね。