【2020年最新版】既読スルーの理由はそんなに簡単ではない

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恋愛において、お相手がLINEやメールなどの返信が遅いまたは既読スルー、未読スルーする場合の理由について、インターネット上にはゴマンと記事があると思います。

私もそういった記事を見かけたら拝見するようにしているのですが、とにかく内容が浅はかなので、もしそれを読んで世の恋に悩む方々が信じてしまったら本当にかわいそうだな、と思う事があります。

文字数の問題等もあるでしょうが、
堂々と『お相手は脈無しの可能性が高いです』と結論付けていたり、『あなたの優先順位が低いからです』と言い切っている記事もあります。

なので本日は既読スルー、未読スルー、返信が遅いというケースはあなたに興味が無いから起こるとは限らない、という視点でお伝えしたいと思います。
ネット記事を読んで『そんなことないです！』とお伝えしたくこれを書き始めましたので、是非参考にしてみてください。

①既存記事をご紹介
②興味があるのに既読スルーするケース
③どう対応すべきか？
④まとめ：1つの要因に囚われない事が大事

①既存記事をご紹介

└そんな簡単に決めつけられる話しではない

まず、『既読スルーや返信が遅い』という事に対する代表的ないくつかの記事を引用したのでご覧ください。

LINEが既読になっても返信が遅い人の8つの本音とは？

1. 即返信が必要だと思っていない
2. 既読になったのが予想外だった
3. 返信すると長くなる
4. 相手が好意を持っている
5. 返信の内容を凝っている
6. 返信するのがめんどくさい
7. 送信したメッセージが長文すぎる
8. 緊急なら電話という概念の持ち主

引用… Hapi Happiness!

１日放置は当たり前！「LINEの返信」が遅い人にその理由を聞いてみた

■「答えなきゃ」感が面倒で先のばしにしてしまう
■しばらく放置していると、「いまさら返信するのもなあ」という気持ちになる
■返信が遅れると怒る人がいて、ますます返信する気をなくした

引用…CanCam.jp（キャンキャン）

なぜ既読無視・既読スルーする？その理由とは

・返信を返す暇がない
・読んで満足してしまっている
・返信するのを忘れている
・どういう返事をしたらよいのかわからない
・返信したくない場合

既読無視・既読スルーするときの心理

・メッセージを送ってくれて嬉しい
・忙しいことをわかってほしい
・そもそもLINEが嫌い
・メッセージ、送信者のどちらかにムカついている
・何も考えていない

引用…Pairsコラム

どれも間違っていないと思います。代表的な理由や心理だとは思います。
しかし、それが全てだとするのは浅はかですし、そもそも似た様なお題なのに重複している回答が少ないです。（理由が確定的なのであれば記事の回答も同じ回答になって良いはずです。）

この時点で察しの良い方は『相手によって理由は千差万別』という事に気が付き始めているとは思います。

そして更に言うと、特に“何も考えていない”は非常にお粗末な回答なので、本当にこれを読んだ方が『そうか、相手は何も考えていないのか。』と思ってしまったら残念で仕方ありません。

というのも、人間は“何も考えない”で行動するという事は無いからです。
よく会話の中で『あ、ごめん。何も考えてなくてやっちゃった。』と言う事や、カウンセラーの中にも『お相手は何も考えてないと思います。』と仰る方がいます。
それは、何も考えていないのではなく、自覚していないというのが正しい表現です。
つまり、例えばお相手に『どうしてこんな事したの？』と質問した時に、言語化出来ない＝理由が言えない、自分でも分からない、という事はありえるけれど、実際には必ず心の底にある何らかの要因が関係しているという事なのです。

こういう事は多々あって、私達カウンセラーはその深層心理に関して心を手繰り寄せ、より良い方向へ導く事が重要だと私は思ってやっています。

長くなりましたが、『何も考えていない』の背景にも十人十色の深層心理があるため、『相手によって理由は千差万別』となるのです。

②興味があるのに既読スルーするケース

②-1：外的な要因

└自分ではどうしようも出来ない要因

これは①の既存記事の中にもありますが、相手に興味があり、むしろとても好きであっても、外的要因が理由で既読スルー（未読スルー、返信が遅い）はありえます。

A・多忙過ぎる（仕事である事も、それ以外である事も）
B・スマホが壊れた、スマホを紛失した
C・事故
D・誰かに強制的にそうしろと指示されている
などなど

BやCの場合は一定期間のみ、という可能性が高くなるのでお相手が長期的に既読スルー（未読スルー、返信が遅い）をするかを確認する必要があります。

Dを見て「そんなバカな話しがあるか。」「それにしたって結局自分でそう決めてるんでしょ？」と思う方がいると思いますし、そう思うのはごもっともですが、実は実際に起った事が数回あるケースです。

状況によるという事と、ケースの数としてはもちろんとても少ない内容ですが、『本当に世の中では思ってる以上の事が起きうる。』と実感したエピソードの1つなので敢えて書かせて頂きました。

私が実際に恋愛相談で関わったそのエピソードの1つは、私と同じ様なカウンセラーに『絶対そうしなさい。』と強要され、心理的にも環境的にも断れない状態になっていたというケースです。
ちょっと信じ難いエピソードなのですが、事実です。
（※書く必要もないことかもしれませんが、上記の様な事を強要するカウンセラーとは一刻も早く離れるべきです。もしそのカウンセラーが正しい分析をして親身になって話しを聞いてくれていたとしてもです。）

Aの多忙に関しては、仕事という事もありますし、環境の変化という事もありますし、多忙にも色々ありえます。物理的に忙しいという事もありますが、精神的に忙しいという事もありえます。
精神的に忙しい場合に既読スルーをしてしまう方は、思っている以上に多いです。

そして重要なのは上記（上記以外にもありえる）の外的要因の結果、別の要因が生まれる事もあるという事。

例えば、「スマホが故障していて長期間既読スルー状態にしてしまった→その結果今更返信するのが気まずい。」という事もありうるのです。

こう言い出したらきりがない、と思いますか？
そうです、お相手が既読スルーする理由は、よほど明確な根拠が無い限りは確定的に要因を断定する事は出来ないのです。

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②-2：お相手の性質的特徴の要因

└お相手のタイプによっては一般論は正反対の見解になりうる

人間は全員違うので、性格の特徴や信念、拘りなども異なります。
その中には、好意があるのに元々の性質や性格的特徴が理由で既読スルー（未読スルー、返信が遅い）する人もいます。

実は今回、これを伝えたくて書き始めました。

あまりにもこれを書いている記事が少ないので…。
ただし、お相手がこの性質や性格的特徴を持っているかどうかの判断は非常に難しいものなので、その判断には総括的な情報が必要です。
箇条書きで言い切れる様なものではないので、いくつかケースをお伝えします。

②-2-1：ケース１：お相手の脳のタイプで判断

一例として、論理的で生真面目なタイプ、冷静な人に多くみられる事ですが、このタイプの方々は既読スルー（未読スルー、返信が遅い）がありえます。

・その話しが終わっていると思っている
・返信不要だと思っている
・すぐ既読にする必要性を感じていない（全てのLINEに対して）
・ある一定の時間にしかLINEを開かない
・特定の相手に限らずLINEでのコミュニケーションをめんどくさいと思っている
・LINEが嫌い
などなどなどなど。

言い出したらこれも山ほど出てきますが、いずれかに該当している方もいれば、複数該当している方、全て該当している方もいらっしゃいます。

②-2-2：ケース２：お相手のパーソナリティや愛着で判断

愛着スタイルの『回避型』や『恐れ・回避型』、『回避依存症』、『回避性パーソナリティ障害』、などの特徴をお相手が持っている場合は、既読スルー（未読スルー、返信が遅い）が多くなりえます。

上記の3点は全て別の特徴の上判断が非常に難しいものですが、回避の特徴をどの程度持っているか、をジャッジする事はある程度の情報があれば出来ます。（最も確実なのは本人が診断を受ける事です。）
※これについて詳しく書こうとすると大変長く複雑になるので、今回は詳細を割愛します。いずれしっかり書く予定です。

・人と親密になる事を拒否する
・心を開かない（自分の話しをしない、自分の事を明かさない）
・自分の人生に向き合わない
・人と長時間一緒にいる事が出来ない
・一人の時間を重視する
・複数交際が基本、浮気や不倫をする
・セックスに対する依存傾向がある
・反対に、セックスを嫌がる、肌が触れ合う事を避ける
・自分にとって良くない状況になると逃げる
・責任を負わない、負おうとしない
・音信不通になる事がある
・他人を信用していない
・ナルシストな傾向がある
・自信が無く、自己肯定感が低い→承認欲求が過剰に高い
・情が無い様な言動をする
・金品を要求する
などなどなど

この特徴が全て当てはまる、という人は多くないと思います。
（もし全て当てはまった場合は重度なので本来は一刻も早く改善するための行動を促すべきです。が、ご本人が自覚していない事の方が多いので難しいのが実情です。）

上記はもちろん一例なのですが、複数当てはまる項目がある場合は何がしかの傾向がある可能性が高まります。
ないしはその可能性はなくとも『回避』の傾向がある場合は、LINEでの既読スルー（未読スルー、返信が遅い）が頻繁に起こります。

愛着スタイルの『回避型』の方は、大切な人や自分が好意を持った人と、心理的にも物理的にも近い距離になる事を嫌がります。
そういった事を「めんどくさい」「重荷だ」と感じてしまうのです。

一方、愛着スタイルの『恐れ・回避型』や『回避性依存症』や『回避性パーソナリティ障害』の方も、大切な人や自分が好意を持った人と、心理的にも物理的にも近い距離になる事を嫌がります。
ですが、その根底に『自分の事を全て開示しても相手は受け入れてくれるはずがない』といった心理や『拒否されたり傷つきたくない』などの心理があるのです。

②-2-3：ケース３：お相手の恋愛経験で判断

恋愛経験が少ないお相手ですと、既読スルー（未読スルー、返信が遅い）が起こる事があります。

いわゆる『好き避け』などの場合に、対面時には全く会話してくれないけれど、LINEでは頻繁にやり取りしてくれて返信も早い、という事もありますが、これもその限りとは言い切れません。

・どう返信すればいいか分からない
・返すタイミングが分からない
・自分が返信して嫌がられないか不安
などなど

恋愛経験が少ない場合に、届いたLINEにどう返信したら良いか考えている間に時間が経ってしまい、長時間空いてしまった事が更に本人を考えさせ、結果既読スルーが続いてしまう、なんてこともありえるのです。

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②-3：複数の要因

└上記を全てコンプリート、という事すらありえる

①-1にも書きましたが、要因が『どれか1つ』だと思う事も少々浅はかです。
②-1～②-2-3まで全ての要因を網羅している方もいらっしゃるという事です。

実際、私がカウンセリングをしていてご相談を受けている時に、お相手の情報をお聞きして分析していると、複数の要因が重なっている事は非常に多いです。

ですので、ご自分が既読スルー（未読スルー、返信が遅い）という状況で悩んでしまった時には複数当てはまっているという可能性はあるのか？
も重視するべきだと考えます。

③どう対応すべきか？

└これは概ね既存記事に賛成

既読スルー（未読スルー、返信が遅い）が起きている場合の対応については、既存のネット上の記事に書いてある事に概ね賛成です。

１：何はともあれ、待つ！感情的にならない。
感情的になって追撃LINEなどをしてしまうと、どんどんお相手のテンションは下がりやすくなります。
特に回避の傾向を持っている方がお相手の場合は、それだけで拒絶されてしまう可能性すら高まります。

２：時間を置いた場合は再連絡してみるのはあり。
とはいえ、そもそも『返信を忘れている』という事は多いにあるのです。（未読スルーも含みます。）
ですので、ある程度の時間を置いてから再度連絡するのは良いと思います。
時間の置き方は、それまでの連絡頻度や関係性、やり取りの内容にもよりますが2日～2週間程度が目安です。
そしてその時の内容も、返信が無い内容をもう一度別の言い方で伝える事がベストな場合と、全く違う内容を入れるべき場合があるので要注意です。