明日、心が晴れますように

明日、心が晴れますように

心理や恋愛に関する事を書いていきます、お役に立てたら嬉しいです。

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それからの私は、何とかして成ちゃんを諦めようと必死だった。

出来るだけ考えない様にと友達と遊ぶ時間を増やし、出来るだけ成ちゃんに自分からは話し掛けない様にした。

それでも相変わらず成ちゃんは私に対する接し方が変わらなくて、やっぱり時々ドライブに誘われた。

だけど、そのドライブも、ものすごく行きたいけど我慢して断ったりしていた。さすがに毎回断れない上に、みんなでご飯に行った帰りに送ってもらったついでに始まるドライブに関しては、強引過ぎて断る事も出来なかった。だからたまにドライブに行っていたけど、こんな事になっているのにそれでも尚私とドライブに行こうとする成ちゃんは、意味不明だった。

しかも成ちゃんは、あの日以来キャバクラに行かなくなった。

実は影でコソコソ行ってるというのなら別だけど、本人が「もう行かない。」と言い出した上に、大森さんの話しを聞いていても本当に行っていない様だった。

ドライブに連れて行ってたキャバクラの子とその後も会っているのかも分からなかったけど、①助手席に座った感じでなんとなく言うのであれば、誰かを乗せている気がしなかった。

「成ちゃん、最近キャバクラ行ってないの?」
ある時車の中で、私は成ちゃんに直接聞いてみた。

「うん。行ってない。」

「なんで行かないの?」

「だって、行ってほしくないんでしょ?」

思いもよらない成ちゃんのセリフに、私の心臓はフロントガラスを突き破って飛び出すかと思うぐらい跳ね上がった。

(どうしてこの人は、こんなことを言うのだろう…。)

本当に成ちゃんが私のためにキャバクラに行かなくなったのか、別の理由があるのに私の気分を良くするためだけに嘘をついたのか、分からない。
でも嬉しい…。

私は、このまま成ちゃんを想っていて良いんだろうか?

続けていれば、いつか可能性があるんだろうか?

毎日、その事ばかりを考えていた。

 


解説

 

①助手席に座った感じでなんとなく言うのであれば
└いわゆる女の第六感、と言われるものの一種です。

と、言いますが、本当は“なんとなく”と思っている時にも必ずそう思う理由があります。
ただそれを本人が自覚していないか、言語化出来ていないだけと思った方が良いです。

座席シートの位置が“微妙に”違うとか、いつもと違う香りがするとか、クッションの座り心地が“なんか違う”とか、置いてあるものの位置が“少しだけ”違うとか、そういう、確実な事が言えないものの積み重ねが、第六感を刺激します。

男性(脳)では気が付きにくい部分が多いので、事前に男性がそれを隠しておくことは、大変難しいと考えられます。