明日、心が晴れますように

明日、心が晴れますように

心理や恋愛に関する事を書いていきます、お役に立てたら嬉しいです。

痛み:6

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しょうがないのは分かっているけど、自分には何か言う権利も止める立場でもない事は分かってるけど、辛くて辛くて、本当に食事も出来ない日々だった。

その、成ちゃんが時々私の様にドライブに連れて行っている人が、毎回同じ人なのか別の人なのかも分からないし、成ちゃんがその人を好きなのかも分からなくて、私は成ちゃんのシフトを眺めては、キャバクラに行きそうな日を想像して勝手に更に辛くなった。

そしてあの日、私は休憩中の控室にいる時に、控室の外で成ちゃんが『今日キャバ嬢とドライブする。』と言っているのを偶然聞いてしまった。

いつキャバクラに行っているのかも、いつドライブしているのかも、分からなかったからまだ何とか保てていたかもしれない何かが私の胃の中を襲ってきて、休憩中なのに本当に何も食べられなかった。

だけど、休憩後も仕事は続くし、成ちゃんは一緒に楽しそうに働いている。
心なしか嬉しそうにも見えてしまって、①勝手に成ちゃんは今日のドライブを楽しみにしているんだ、と思い込んでしまった。

閉店してみんながダラダラ控室で喋っている時に、私はみんなと喋らずすぐに帰ろうとした。
だけど、きっとキャバクラに行くであろう成ちゃんが帰るタイミングと重なってしまった。

「お疲れさん。」
と明るく成ちゃんが私に話し掛けた。

もう、私は頭がぐるぐるしていて、正直殆ど理性が働かない状態だった。

そして、

「成ちゃん、今日どっか行くの?」
と聞いた。

「うん。行くよ。」
と少しも戸惑わずに答える成ちゃん。

「ねえ、今日一緒にラーメン行かない?」
ここで、私を選んで欲しいと思ってしまった。

「いや、今聞いてた?出かけるって言ってるでしょうに。」
成ちゃんが、どうした?という顔で私に答える。

「良いじゃん、ラーメン行こうよ。」

「行かないよ。」

「なんで?」

「なんで?じゃないよ。出かけるって言ってるじゃん。」

「行かないで良いじゃん、私とラーメン行こうよ。」

「しつこいよ、お前。」

「なんでよ。たまには私がラーメン行こうって誘ったって良いじゃん。」

「いや、だからね。今日俺約束してるの。だからそっちに行かないと。」

「嫌なんだけど。」

「嫌ってなんだよ。」

「行かないでよ。」

「は?行くよ。何言ってんの?」

「行ったら嫌なんだけど。」

②マジでしつこいよ。怒るよ?

そう言った成ちゃんは、かなりイライラしている感じだった。

私はもう、なりふり構わず引き留めようとしてしまっていたから、成ちゃんの腕を掴んで「行かないでよ。」とまたも言ってしまった。

「だから、行くっつってんだろ!!!」
成ちゃんは、私を怒鳴って腕を振りほどいた。
そして、速足で車に向かい、ドアを閉めて車を走らせた。

そこまでされているのに、私はそれでもまだ諦められず、そのままバッグの中に手を突っ込んで、ケータイを取り出して成ちゃんに電話をかけた。
すると、成ちゃんは電話に出て、私が口を開く前に

「しつこいって言ってるの、わかんねーのかよお前!!」
とそこでも怒鳴って、電話を切った。

その後、私は何度も電話をかけ続けたけど、成ちゃんは1度も電話に出なかった。

そして、何度目かの電話をした時に、電話が繋がらなくなった。

私は、成ちゃんに着信拒否されてしまった。

 


解説

 

①勝手に成ちゃんは今日のドライブを楽しみにしているんだ、と思い込んでしまった。
└人の感情に敏感で、周りの人の顔色を窺いやすい人は、勝手に思い込みで相手の感情を決めつけてしまう事があります。

しかも、人は自分が一度思い込んだ様に決めつけ、先入観で考える『確証バイアス』というものが働きやすいため、より一層その気持ちは強くなりやすいものです。

根拠が無い事は、可能性の1つである、ぐらいに思える様になるのが良いですね。

 

②マジでしつこいよ。怒るよ?
└恋愛において、相手が自分の思い通りに動いてくれなかった時、感情的に相手にしつこく迫ってしまうという事は男女問わず良く起こる事です。

これをやって、その後思い通りにいった人はこの世にいるのでしょうか?
と思うほど、これをやってうまくいく可能性は極めて低いです。

恐らく皆さんもそうと分かっていながら感情的になってしまうのだとは思いますが、しつこくすると、今回の君嶋の様に相手を本気で怒らせてしまいますし、下手すると完全に嫌われてしまいます。