まとめ:第一章
- 登場人物
- 恋愛心理解説まとめ
- すぐに目をそらしてしまった
- 本当に時間が止まったと思った。
- 元気さとかわいらしさで、他のバイト仲間からも男女問わず人気がある。
- 少し大きめに扉が閉まる音がして、人が勝手口から入ってくる音がした。足音と一緒に話し声が聞こえる。
- 私は初めて男女の友情って存在するのかもしれない、と思った。
- ちょっとどもっちゃったかも…。
- 木田さんは当たり前の様に君嶋さんの車の助手席に乗り込んだ。
- うーーーーん。確かに仲は良いけど、普通の会話だなぁ。でもまぁ、付き合ってたって普通の会話もするもんね…
- はじめてしっかり君嶋さんと話したけど、思った以上に面白いし、凄く趣味も合う。
- なんで目が合ったんだろう。
- 木田さんはあまり笑わずに私を見つめていた。
- 私は話しをする度に君嶋さんを好きだと思う気持ちが強くなっていった。
- 木田さんは私の方を見なかった。
- 前おいで。
- なんで?
- 君嶋さんに探りを入れてみた
- 木田さんのあの数々の気になる態度はなんだろう…
登場人物
バイト先の先輩:君嶋成(22)麻衣が一目惚れした先輩、癖のある性格
高校の友人:尾幡由美(18)麻衣と由美の親友、テンション高め、元気過ぎてたまに暴走する
バイト先の先輩:木田香織(26)麻衣のバイト先の古参スタッフ、店長役
バイト先の先輩:米倉美樹(28)麻衣のバイト先での親友、男女問わず好かれる人気者
バイト先の先輩:大森浩平(21)麻衣のバイト先の先輩、麻衣と仲良し
バイト先の先輩:林順一郎(22)麻衣のバイト先でのトレーナー、皆から頼られていて影でのあだ名が“父”
メインシェフ:高杉満(55):オーナーの古くからの友人
恋愛心理解説まとめ
すぐに目をそらしてしまった
└人と目が合った時に相手が目をそらしてしまうと、ちょっと悲しい気持ちになってしまう事はありますよね。
ですが、もし思い出せるなら、相手がどの様に目をそらしたかを考えてみましょう。
あまりこういう場面で「目を上にそらす」という事は考えにくいので、下にそらす場合と横にそらす場合で考えてみましょう。(上にそらした場合は、目が痛いのかも?)
目を横にそらす
└この場合は、相手に嫌悪感を抱いている時のそらし方です。興味が無く、あまり関わりたくないという感情がある時に横に目をそらします。
目を下にそらす
└この場合は、謙遜していたり照れていたり、申し訳ない気持ちがある時などです。恥ずかしいという気持ちの時も目を下にそらします。
本当に時間が止まったと思った。
└人は相手に一目ぼれをする時に、7秒近く相手を見つめていると言われています。
つまり、時が止まった様に感じるのは7秒間本当に止まったまま見つめているからなんですね。
元気さとかわいらしさで、他のバイト仲間からも男女問わず人気がある。
└いつの時代でも、笑顔で元気に明るい人はかわいく見えますし、誰からも好かれやすくなります。
特に忙しくて疲れたバイトの後、そんな時でも元気で明るい子は異性からもモテるでしょう。
ただし、元気過ぎて周りを疲れさせない様に心掛けましょう。
少し大きめに扉が閉まる音がして、人が勝手口から入ってくる音がした。足音と一緒に話し声が聞こえる。
└物音が大きい時は心理的な理由がある場合もあります。
音を立てた人が自己中心的な性格という見方もありますし、ストレスが溜まっているだけという事もあります。
しかし、そこに人がいる、と知っていて大きな音を立てる人の中には“目立ちたい、存在に気付いて欲しい”というアピールが含まれる事もあるんです。
私は初めて男女の友情って存在するのかもしれない、と思った。
└永遠のテーマであり、答えが出る事がなさそうなこの問題。
アメリカの社会心理学者、ルービンは友情と恋愛感情の違いを下記の様に定義しました。
友情
- 相手のことを高く評価する。
- 相手を信頼している。
- 相手を尊敬している。
- 自分と似たところがあると思う。
恋愛感情
- 相手と心理学的にも身体的にもつながっていたい。
- 相手と離れているとつらい。
- 相手のために何かしてあげたい。犠牲を払ってもかまわない。
- 相手を独占したい。2人きりになりたい。
そして、その後の調査の結果や、生物学的な根拠などに基づくと、男性の方が女性に対して友情から恋愛感情を抱きやすいという事が分かっています。
ちょっとどもっちゃったかも…。
└普段は普通に誰とでも会話が出来るのに、好きな人を目の前にするとうまく会話出来なくなってしまう方はいらっしゃいます。
恐らく、全員にそうなってしまうわけではなく、うまく話せない場合と自然に話せる場合とがあると思います。
これは、相手を“異性だ”と意識してしまう、自意識が強く働いているからで、“自分は女、相手は男!”“俺は男、彼女は女!”と知らない間に強く考えてしまう、=恋愛対象として意識してしまい緊張するから起こる事なのです。
実際にうまく話せない相手を必ずしも好きだとは限りませんが、強く異性を意識しているという事は関係しています。
木田さんは当たり前の様に君嶋さんの車の助手席に乗り込んだ。
└助手席の存在というのは人によって大きく価値観の異なる場所です。
人によっては全く気にせずに誰でも助手席に乗せる人、誰の車の助手席にも乗る人もいれば、大切な人以外を絶対に助手席に乗せない人や、好きな人の車の助手席を絶対に誰にも譲りたくない人もいます。
中には、自分の子供にすら助手席を明け渡したくないと思う人もいるそうなので、好きな人をリサーチする時には助手席に対する考え方を事前に雑談などでスマートに聞き出せるようにしておくと、いざ一緒に車に乗る時、自分の立ち位置の目安になるかもしれません。
うーーーーん。確かに仲は良いけど、普通の会話だなぁ。でもまぁ、付き合ってたって普通の会話もするもんね…
└好きな人に恋人かもしれない相手がいたら気になってしまうのは当然です。そんな時は、
・会話の内容
└個人的な会話をどの程度しているか
・話し方
└相手への個人的な気遣いがあるか、または気を許していてぶっきらぼうか、など
・距離感
└相手を触る、などの行動があるか
・目線
└相手をどの程度見ているか(特に男性が女性を)
・しぐさ
└笑顔が多いか、体の向きが常に相手を向いているか
などで判断出来る場合があります。
しかし、長年一緒にいるカップルであったり、一時的に喧嘩しているなど、見ただけでは判断し切れない事も多いので、あくまでも目安として考えるだけに留め、これだけで決めつけるのはやめましょう。
はじめてしっかり君嶋さんと話したけど、思った以上に面白いし、凄く趣味も合う。
└私は恋愛感情を『エロス+尊敬』と定義しているのですが、そもそもそれ以前に必要なのが“共感”です。
それは、同じ趣味があるとか、同じものが好きとか、価値観が似ているとか、相手の話している事に深く共感できるか、という事です。
似ている人を好きになる事も、真逆の人を好きになる事も、どちらも人はありえますが、この“共感”が少しもない場合は好意に行きつかないと考えています。
なんで目が合ったんだろう。
└ふと相手を見た時に目が合った。
こういう経験をした事がある人は少なくないと思います。何故目が合ったのか?
答えは簡単です。
相手があなたを見ていたからです。
木田さんはあまり笑わずに私を見つめていた。
└さっきまで明るかった人から笑わずに見つめられたら、何か意味があるのではないかと気になってしまいますよね?
笑わずにまっすぐ相手を見る人の心理は下記の3つが考えられます。
相手のことが好きで見つめてしまう
└好きなものや好きな人を視界に入れておきたい、という心理からまっすぐ見つめる事があります。
これは主に男性が好きな人に対して行う事が多いしぐさです。
相手にケンカを売ろうとする
└この場合は大変深刻な意味を持っており、なにか大きな打撃を受けたり、強烈な敵対心を抱いている時などは相手をまっすぐ見つめる事があります。
自分の嘘がバレないように隠す
└これは女性に多いのですが、男性は嘘を隠す時に目を合わせないか目が泳ぐことが多い、という事を本能的に知っている女性が、それを隠すために相手をまっすぐみつめながら嘘を隠すという事があります。
※どれも必ずではないですが、参考にしてみてください。
私は話しをする度に君嶋さんを好きだと思う気持ちが強くなっていった。
└接点が増えれば増えるほど、相手に好感を持つことを“ザイオンス効果”と言います。
1回の(不毛な)デートで長時間一緒にいるよりも、短時間接触する回数を増やすというものです。
この効果は初期段階や相手にポジティブな印象を抱いている段階では非常に有効ですが、ネガティブな印象を与えた後や長年やり取りしている相手には効果的ではないケースも多いので、注意が必要です。
木田さんは私の方を見なかった。
└非言語コミュニケーションにおいて、こちらを見ない、というのは下記の心理が考えられます。
恥ずかしい
退屈だと思っている
懐疑的である
不同意的である
もしも恋愛対象の相手がこちらを見なかったら、恥ずかしいと思っている場合以外は努力が必要かもしれませんね。
前おいで。
└これは心理というより、特に男性が女性に使う言葉としてお勧めの言葉です。
「おいで」という言葉の中には、強引さや優しさ、甘えた気持ちなどが全て含まれている様に聞こえるため、女性が言われるとトキメキやすい言葉としてネットで特集が組まれた事もあります。
男性の中にも女性に言われると嬉しいという人もいらっしゃるようなので、ここぞという時に使ってみましょう。
ただし、ある程度仲良くなってから使わないと、逆効果にもなりうるので使うタイミングは気を付けましょう。
なんで?
└ずっと敬語で話していた相手に突然タメ口で話し掛けるのは相手から嫌がられてしまうと思いますが、敬語の中にちょっとしたタメ口を入れ込むのは、相手と距離を縮めるのに大変効果的です。
男女問わず、これをやられると『あれ?なんか、打ち解けてきてる?』と思わせる効果があるため、相手も段々心を開きやすくなるのです。
ちょっとタメ口を混ぜ込んだ時に相手の眉間にしわが寄ったら、まだ早かったと考えて暫くはまた敬語を続けましょう。
君嶋さんに探りを入れてみた
└片思いの時やお相手に何か不審な点があった時に、探りを入れてみたくなる気持ちはよく分かります。
しかし探りを入れる、という事自体が非常にリスキーな行為です。
そして、探りを入れる際に特に失敗しがちなのは下記2点です。
⑴友人知人に探りを入れてもらう
⑵遠まわしに別の質問をする
これはお相手と伝え方、状況にもよりますが、しっかり戦略・戦術を練らずに行うと、失敗しやすいです。
探りを入れる事に失敗するというより、お相手から良くない印象を持たれる可能性が上がりますので、探りを入れるという行為は本当に気を付けましょう。
探りの入れ方の正解をお伝えしたいところですが、相手によって方法が千差万別のため、1つだけポイントを。
変な探り方をするぐらいなら、ストレートに相手に質問!
これに限ります。
内容と相手によってはこれでもNGな場合もありますが、確率論的には探るぐらいなら直接聞いた方が結果は良いでしょう。
木田さんのあの数々の気になる態度はなんだろう…
└誰かの態度が少しおかしいな?と思った時で、あからさまな態度の変化ではない場合はモヤモヤして気になってしまいますよね。
しかし、1回程度の疑問で何かを確信したり、そもそも相手の態度がおかしいという事を断定する事は賢明ではありません。
もし、3回以上違和感を感じる態度が自分に向けられていた場合は、自分が相手に何かした可能性があるのか、良く考えてみましょう。
もし全く身に覚えがない場合は、気にすると精神衛生上良くないので、正確な事が発覚するまでは焦らず騒がず、気にせずにいましょう。