まとめ:第二章【告白】
- 登場人物
- 恋愛心理解説まとめ
- ◆木田さん、成ちゃんとは普通に話してるんだよね…。
- ◆女性と付き合った事が無い理由が、ずっと同じ人に片想いしてるから
- ◆それに対して何か答えるでも補足するでもなく、ただわざとらしく笑っただけだった。
- ◆玄関に入る私を確認すると、成ちゃんは手を振りながら車を走らせる。
- ◆私にも何かを訴えている様な気がする。
- ◆木田さんは結構怖い顔をして私の方を“ひとにらみ”して、控室から出て行った。大きな音を立ててドアを閉めながら。
- ◆「あ、いや。渡瀬は洋楽聴くかなって思って。」成ちゃんが質問を投げる。
- ◆好きな曲と成ちゃんの好きそうな曲集めて、オリジナルテープ作っておこうかな。
- ◆成ちゃんの腕と手は私の理想。
- ◆なんとなく女性から告白するより男性が告白した方が良い気がしていた
- ◆告白してからソワソワするし、心配になるし、メール来ないか確認しちゃうし、何をしていても気になってしまって。
- ◆それさ、もしかしてもう付き合ってる、って君嶋さん思ってるんじゃない?
- ◆車の中に数秒沈黙が訪れた。
登場人物
主人公:渡瀬麻衣(18)元気で明るく、夢を持つ女の子
バイト先の先輩:君嶋成(22)麻衣が一目惚れした先輩、癖のある性格
高校の友人:高橋正子(18)しっかり者で麻衣と由美のお姉さんの様な存在
高校の友人:尾幡由美(18)麻衣と由美の親友、テンション高め、元気過ぎてたまに暴走する
バイト先の先輩:木田香織(26)麻衣のバイト先の古参スタッフ、店長役
バイト先の先輩:米倉美樹(28)麻衣のバイト先での親友、男女問わず好かれる人気者
バイト先の先輩:大森浩平(21)麻衣のバイト先の先輩、麻衣と仲良し
バイト先の先輩:林順一郎(22)麻衣のバイト先でのトレーナー、皆から頼られていて影でのあだ名が“父”
clan清掃員:山田光子(58):5年働いている情報通の明るいおばちゃん
オーナー:近藤洋治(51):ダンディでお洒落な人、10年前に脱サラ開業
メインシェフ:高杉満(55):オーナーの古くからの友人
恋愛心理解説まとめ
◆木田さん、成ちゃんとは普通に話してるんだよね…。
└ある機会を境に相手の態度が変わった場合は、その前後で何が違うか、何が起きたかを良く考えた方が良いです。
そして、分かり易い程態度の変化を感じる場合は、直前の出来事が大きく関係している可能性が高まります。
今回の場合は、直前に『君嶋さんが“わざわざ”主人公の麻衣よりも先に木田さんを車から降ろす』という行動を2回連続で起こしています。そしてこの行動に麻衣の意思が直接関係していない事はその場にいた木田さんにも理解出来るはずです。
なのに、行動を起こした君嶋にではなく、麻衣に対する態度が変わっている。
この事から考えられるのは、やはり木田さんが君嶋に好意を寄せていたという事です。
何故ならば、女性は恋愛で嫉妬を感じると恋愛対象ではなく、その相手に対して敵意を持つものだからです。
※ただし、別の行動で直接相手に迷惑をかけている、という可能性もありますので断定するのは自分の他の言動も振り返ってからにしましょう。
◆女性と付き合った事が無い理由が、ずっと同じ人に片想いしてるから
└一途な男性を見つけるのは無理!と思っている方は多いんじゃないでしょうか?
男性は全員浮気をする、と思っていますか?
多くの方の恋愛カウンセリングをしてきての私の所感は、
男性はみんな浮気はしたい、と思っています。
ですが、実際に浮気をするか?、は別です。
そして、意外と普段チャラチャラした発言が多く、軽い印象が強い人の方が実際は一途、というケースも大変多く見ております。
(「今日も職場の女の子に『かわいいね~、俺と付き合っちゃう?』とか言ってしまって、それを好きな人に聞かれてしまったんです。どうしましょう、信用されてないですよね?」というなんだか可哀そうになる様な相談を受けた事も。)
それを見抜くのは難しいと思いますが、基準として下記が揃っている男性は浮気しにくいと思われます。
・1つの事(仕事や趣味など)に熱中している人(研究者、オタクさんなど)
・まがった事が嫌いで正義感が強い芯が通っている人
・浮気されて嫌な思いをしたことがある人
・持ち物(財布、スマホケース、キーケースなど)をコロコロ変えない人
・身の回りの人を大切にしている
・言ってる事がコロコロ変わらない人
さて、あなたの意中の人にはいくつ当てはまっていたでしょうか?
◆それに対して何か答えるでも補足するでもなく、ただわざとらしく笑っただけだった。
└質問に答えない人、答えない事、というのはたまにあると思います。
聞いたことに答えない人にはどの様な心理があるのでしょうか?
・聞こえなかった
・質問の意味が分からなかった
・答えるのが恥ずかしい
・言いたくないので誤魔化したい
・説明するのが面倒
概ねこのいずれかに含まれます。
◆玄関に入る私を確認すると、成ちゃんは手を振りながら車を走らせる。
└車で家の前まで送っているとはいえ、主人公と君嶋が一緒にドライブするのは基本的に深夜なので、しっかり玄関まで入るのを見届けてから車を出すようにしているのでしょう。
これは大変紳士的な行動であり、優しい人がする事です。
当たり前の様に見える方もいるかもしれませんが、意外と出来る人は多くないはずなので、こういう点を注意して意中の相手と接してみましょう。
◆私にも何かを訴えている様な気がする。
└明確に自分に対して言っているわけではないのに、自分が言われている気持ちになる事ってありますよね?
大抵はその場合、自分の被害妄想である事が多く、その言動を行った当人は全くそんなつもりはなかった、という事の方が多いです。
目や顔の向き、手の動きなど細かい仕草をチェックして、それで見抜く事が出来る事はあるものの、それも心理に長けていて慣れている人でないと断言は難しいと思います。
なんとなく、嫌な事を自分に対して言っている、と思った時は概ね思い過ごしだと思って気にしない様にしましょう。
◆木田さんは結構怖い顔をして私の方を“ひとにらみ”して、控室から出て行った。大きな音を立ててドアを閉めながら。
└この様に、自分が話しかけた内容に答えもせず自分を睨んでその場から大きな音を立てながら去っていく。ここまで明確な場合は、自分に向けてだと思って良いでしょう(笑)
◆「あ、いや。渡瀬は洋楽聴くかなって思って。」成ちゃんが質問を投げる。
└誰かを誘う時、お願いごとをする時、最初から一番叶えたいお願いをするよりも、別の質問をして相手に「はい。」「そうだよ。」「YES」と回答してもらっておくと、OKがもらえる率が高まります。
これを「YESの法則」と言います。
「スイーツ好き?」→YES
「じゃー、パンケーキとかも興味あるんじゃない?」→YES
「都内のパンケーキ屋さんってかわいいお店多いよね?」→YES
「一回ぐらい行ってみたいよね。」→YES
「じゃー来週、一緒に行く?」→YES
上記の様な流れで使います。
相手が出来るだけ「はい」と答える質問をして、その最後に実際にOKをもらいたい質問をする。というものです。
実際に効果を発揮するには3~5回ぐらい「YES」をもらった後に誘ったりお願いをしたりする方が得策です。
今回君嶋がYESの法則を知っていて麻衣に洋楽を聴くかどうかを質問したのかは分かりませんし、質問も1回だけですが、YESの法則を使って誘っている様にも見えますね。
◆好きな曲と成ちゃんの好きそうな曲集めて、オリジナルテープ作っておこうかな。
└昔は今と違ってオンライン配信もなければ、HDDやSSDなどもなく、もちろんサブスクなんてものも無いので、CDやMD、もっと遡るとカセットテープで音楽を楽しんでいました。
オリジナルカセットテープを作るというのは今でいうプレイリストを作る感覚と同じですが、全ての曲を1曲ずつダビングしないといけなかったので、手間と時間が大変かかる大仕事でした。
ですが、その分良い曲がたくさん入っているオリジナルカセットテープを恋人にプレゼントするというのはとても喜ばれるもので、ドライブの時に流すなど、恋愛のエッセンスになっていました。
今もそれぞれの恋愛で、思い出の音楽というものはあると思いますが、こういう時代もあったんですね。
全然心理学じゃない、って感じたかもしれませんが、実は音楽が恋愛に与える影響は大変大きいと言われており、好きな曲を聴いてドキドキする気持ちと恋愛のドキドキは似ていると言われていたり、過去の恋愛での思い出の曲を聴くと記憶を呼び起こしたり、など実は恋愛感情の盛り上げや復縁などに効果的に働きやすいものなのです。
なので、今後長く一緒にいたい相手がいる人は、思い出の曲というのを作っておくのはとっても大切です。
◆成ちゃんの腕と手は私の理想。
└女性は男性の見た目の中でもパーツに拘りがある人が多いです。
男性の「ここが好き」という部位はありますか?(フェチがありますか?)
腕 48%
二の腕 27%
筋肉 24%
背中 19%
胸 11%
お尻 11%
引用:『ウーマンエキサイト』
見てください、この圧倒的な腕人気!!!!!
しかし、筋肉質なら好かれるというわけではないのが「腕」の好みだと思うので、鍛えるだけではどうにもできない場合も…。
本編に出てくるように、血管が好きな女性も多いです。
男性でも女性の好きなパーツがある人は多い様なので、狙っている相手の好みのパーツを探ってその部位のケアに集中するのも、効果的かもしれないですね。
◆なんとなく女性から告白するより男性が告白した方が良い気がしていた
└男性と女性、どちらが告白すれば良いのか問題、についてですが、これは結論から申しますと、男性が告白したいタイプであれば男性が告白するべし、です。
つまり、告白しようか悩んでいる女性は相手の男性が、告白するタイプなのかそうではないのか、を観察した方が良いというわけです。
良く言われる事ですが、男性には元々狩猟本能が備わっているので、その性質が強く残っている人にとっては、告白するというのは一大イベントなので、自分で告白したいと考えるわけです。
加えて、男性に告白してもらってお付き合いが始まると、男性としては“自分が狙った獲物を捕らえる事が出来た”という満足感からお相手を大切にする、という事も分かっています。
しかし、現代社会ではそういった性質が少ない男性が増えてきているのも事実ですし、それ以外の特性が理由で告白する事が出来ない男性も多いです。
なので、女性は告白したくてやきもきした場合、お相手の過去の恋愛を聞いたり、『付き合う時って告白したいタイプ?』という話題を振ってみるなどして探ってみましょう。
また、そこまで直接的ではなくとも、普段会話をしていて過去の武勇伝を頻繁に語る男性や、積極性を感じる男性、デートに誘ってくれる男性は告白したいタイプの可能性が高いでしょう。
◆告白してからソワソワするし、心配になるし、メール来ないか確認しちゃうし、何をしていても気になってしまって。
└何も手につかず、ソワソワした状態は、ストレス状態にある事を指します。
心配事がある場合、解決していないトラブルがある場合、自分が次に何をすべきか分からない場合、など理由は様々です。
告白をしたのに相手から何のアクションも無い状態というのは
・相手に自分の気持ちは伝わっている
・相手の気持ちはわからない
・相手が告白の件について次にどんな言動を取るのか予測できない
・相手から悪い返事が来た時にどうすれば良いか分からない
上記の様な事が重なる事によってストレス状態になりやすいです。
不安という事ですね。
出来るだけ早く解決したいからと言って、相手に返事を急かすなどするのはベターな言動ではなく、相手を焦らせたり悩ませたりしてしまう事もあるので、一定の期間は何もせずに我慢しましょう。
そして、充分な期間を置いた上でコミュニケーションも取っているのに返事がもらえない場合は、きちんと返事を聞くというのが良いでしょう。
◆それさ、もしかしてもう付き合ってる、って君嶋さん思ってるんじゃない?
└男性の中には、明確な意思表示をしていなくても、付き合っていると思っている、という人がいます。
・好きだという気持ちがわかっているからそれでいい
・気持ちは通じてると思っている
・恥ずかしい
などが、考えられる理由です。
しかし、何も分からない状態だとヤキモキしてしまいますよね。
そんな時は、やはり本人にストレートに質問する事をお勧めします。試す行動や誘導尋問、などはその後の関係性の事を考えると避けた方が良いでしょう。
◆車の中に数秒沈黙が訪れた。
└思ってもいなかった事を突然言われた時に、相手がどういう心理でいるかが分かり易いポイントがあります。それは、
言葉を発する前に何をしたか
です。
間が空いた、手で顔を触った、視線が動いた、など色々ありますが、基本的に即答ではない場合は必ず何かあります。
「嘘をつく(優しい嘘、も含め)」「言葉を選ぶ」「隠したい事がある」「誤魔化そうとしている」などなど。
何を言ったかよりも、その発言の前に一瞬でも間があったか、もしくは他のしぐさが見えたかをチェックした方が相手の心理が見分けられるでしょう。