明日、心が晴れますように

明日、心が晴れますように

心理や恋愛に関する事を書いていきます、お役に立てたら嬉しいです。

不協和音:6

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その後、私は「由利」に通う様になった。

家から遠いけど、自転車を使って遠くまで走り、ママや成ちゃんが楽しそうに営業しているところに乗り込んだ。

「いらっしゃい、麻衣ちゃーん。」
と、いつもママは歓迎してくれる。

常連さんとも本当に仲良くなった。今度常連の近所に住む原さんと由利に来る前に一緒に別の店で飲む約束もしていた。

自転車で来た私を、成ちゃんは毎回車に乗せて帰った。
成ちゃんの車は大きいから、私の自転車を乗せて走る事が出来る。
そして大抵また深夜のドライブ

深夜のドライ……

 

待って。
私何をしてるんだ…?
何故ここに通っている…?
通う場所がclanから由利に変わっただけな上に、由利だと私は客だからお金を払うし、なんだか都合良く売上に貢献させられてる気すらしてきたけど。

由利に行く前には必ず成ちゃんに
[今日、由利にいる?]
とメールで質問していて、成ちゃんは
[おるよ。]
など、短文で即答してくれていた。
だから、てっきり歓迎されてるのかと思ったけど、良く考えたらお金落としてるんだから歓迎されて当たり前なのでは…?

それはさておき、由利に通う様になってから、私と成ちゃんの関係に少し変化があった。

それは、深夜のドライブ中に、私がもう何回と普通に成ちゃんに“告白”しては“振られている”という事だ。
どういうことかというと

『成ちゃん今日もお疲れ様、頑張ったご褒美に、私が付き合ってあげる♡』

『いらん』

みたいなやり取りが、何十回と続いているという事だ。

つまり、

私は振られ慣れてきているし、成ちゃんは振るのが当たり前になっている。

ますます自分がどうすれば良いか分からなくなってきたけど、①好きだって言い続ければいつか成ちゃんが振り向いてくれるんじゃないか?と考えた。

そして、迷走中の私は貴くんとも相変わらず会っていた。
会っていたけど、成ちゃんにもその事は話さなかったし、貴くんはもちろん成ちゃんの事を知らなかった。

貴くんと付き合ってるわけではないし、告白されたわけじゃないけど、②なんとなく成ちゃんの話しは出来ない…。

そう思いながら由利でお酒を交わし、ふわふわと良い気分になっていたところに、貴くんからメールが届いた。

[俺、麻衣の事好きなんだけど。]

突然の事にお酒を吹き出しそうになった。

どうしよう…。なんて返そう…。

 


解説

 

①好きだって言い続ければいつか成ちゃんが振り向いてくれるんじゃないか?
└好きだと言い続けたら、いつか相手が振り向いてくれるのか。

この疑問を抱く人は多いと思いますが、これには性別(脳)が関係していると考えられます。

・女性の場合、多くのパターンでは好きだと言い続けて相手が振り向いてくれる可能性は極めて低いでしょう。
・男性の場合、多くのパターンでは、好きだと言い続ける事によって相手が振り向いてくれる可能性は段々高まります。

これは、男性が原始時代から狩猟で家族を守ってきたことが由来すると言われています。なるべく男性には狩猟本能による“女性を狩る”という行為をさせてあげた方が良い、という事ですね。
しかし、最近はそういう男性ばかりではないのを恋愛相談を承っていると本当に感じるので、相手がどの様な人なのか/自分がどんな人間かはしっかり見極めましょう。

 

②なんとなく成ちゃんの話しは出来ない…。
└良い感じの異性や好きな異性を落とす時に、“嫉妬心”を煽る為に別の異性の影を見せた方が良い、とノウハウ本や記事に書いてある事があると思います。

あながち間違ってはいないのですが、正直多くのお相手の場合は逆効果である事が多いです。実際、恋愛相談の中でこの質問を受けた時に『嫉妬心煽った方が良いですね。』と助言した事が私はこれまで1度しかありません。ほとんどの場合『絶対やらないでください。厳禁です!』という助言になっています。

相手がどの様なタイプなのか、現状がどの様な関係性なのか、などを全て考慮した上で、嫉妬心を煽る行動を取るべきかを判断しましょう。